知る人ぞ知る秘密の大阪を案内する「1DAYローカルツアー」。今回は、大阪府最南端にあり、関西国際空港からも好アクセスという岬町をご紹介! 大阪湾に面したロケーションならではのマリンアクティビティや、町内産食材を手ぶらで楽しめるバーベキューなどの見どころを、大阪市内在住のご夫婦が体験しました。
和歌山県と隣接する、大阪府最南端のまち岬町(みさきちょう)。山と海に囲まれた自然豊かな環境で、ハイキングや釣りなど1年を通して様々なレジャーが楽しめる他、海産物が魅力です。
最南端とはいえ、中心駅のみさき公園駅までは南海なんば駅から特急で約45分、関西国際空港までは約30分圏内。さらに和歌山市駅までは約12分の距離にあり、電車でアクセスしやすいのもポイント。
今回のツアーを体験するのは台湾出身の洪 敬哲さんと、京都出身の𠮷積 瑤子さん夫婦。休日は一緒に旅行をしたり、冬はスノボーにとアクティブに過ごすことが多いそうです。
Guide
台湾出身。ウェブ制作会社勤務。各地にカメラを持参して撮影を楽しんでいる。
京都出身。この一年で5回台湾を訪問。大根餅をはじめ台湾グルメに夢中になっている。
豊臣秀吉が自らの髭を植え付けたと伝わる理智院の「太閤秀吉肉付像※」など、歴史スポットも点在する岬町。現存する日本最古の歌集『万葉集』に登場する「吹飯(ふけい)の浜」は、現在の深日(ふけ)を指し、大昔から景勝地として親しまれてきたことがうかがえます。今回のツアーは、そんな深日港からスタートします。
※太閤秀吉肉付像は保存修理のため、現在拝観できません(令和8年3月末修復完了予定)
観光の玄関口は、深日港の「さんぽるた」。電動レンタサイクル「みさりん」で自由にらくらく移動!
まずは深日港観光案内所「さんぽるた」で情報収集! みさき公園駅から2駅の深日港駅から歩いて約3分で到着します。ここでは町内の見どころの紹介や、岬町の双子キャラクター「みさっきー&みさきーちょ」のグッズ販売、レンタサイクル「みさりん」の貸し出しを行っています。
レンタサイクルは2種類のモデルから選ぶことができ、いずれも電動アシスト付き。計8台を用意しています。サドルの高さを調節し、ヘルメットをしっかり被って出発!
おしゃれできれいな自転車を借りられてうれしい! 乗りやすいタイプもあるし、電動なので楽にこげるのがいいですね
潮の香りを感じながらサイクリング。長い堤防など、港町ならではの景色を間近で見られるのも自転車ならではです。
釣り人が少なく、海のすぐ近くを歩ける穴場を発見。2人も「海風が心地いいね」と話しながら散歩を楽しんでいました。
さんぽるたから自転車で5分ほどの「金乘寺」までのコースもオススメ。お寺まで昔ながらの街並みが続き、ノスタルジーがかき立てられます。
深日のとなり町、淡輪(たんのわ)では、歴史ある建物を生かしたカフェが憩いの場を提供しています。「DELI CAFE」は、港近くの古い蔵をリノベーションして2024年3月にオープン。開放感のある空間では、コーヒーと一緒にバスクチーズケーキやタルト、クッキーなどを味わうことができます。
続いては、こだわりの自家焙煎コーヒーを楽しめる「ひろしげ珈琲倶楽部」。DELI CAFEもこちらの豆を使用しています。こちらは店主「ひろ兄」が祖父母から受け継いだ、古民家を活用しており、ほっと一息つけるお庭の席も好評。軽食やケーキなども提供しています。
ちょっと休憩しながら、次はどこに行くか話し合うのも楽しいですよね。
どちらも歴史を感じる建物を活用しているのが素敵です。背の低い日本家屋が並んでいる景色を見て、感動する台湾人は多いんですよ!
カヌーで優雅に海上散歩。海洋センターでマリンアクティビティを体験
沿岸部を西に進むと現れる、あずき色の巨大建築……その正体は「大阪府立青少年海洋センター」です! 青少年をはじめとする府民に、自然と親しむ場を提供しています。
入口前にはクラゲのキャラクター「くらたん」が。記念にパシャリ。
センターは野外活動を実践で学べる施設として、小中学生・企業の研修・宿泊に活用されるだけでなく、カヌーや小型のヨットなどの体験プログラムを用意しています。
2人は早速カヌー体験へ! 青い空と海をバックにカラフルなカヌーがずらり。
ライフジャケットとオールを無料レンタルして……
準備万全! まずは陸上でレクチャーを受けます。
センターの職員が、オールの握り方から水のかき方までしっかり指導してくれます。
この日は強風のため、残念ながら海上での航行は中止……海面に近い目線から陸を眺める、非日常の体験が魅力なのだそう。各プログラムは天候の影響を受けやすいため、予定の1週間以上前の問い合わせ、申し込みを推奨しています。
海のことをよく知るスタッフさんが、基本の動作から丁寧に教えてくださるので安心です!
海洋センターではカヌー以外にも、海にまつわるプログラムを用意しています。このうちクルージング体験では、風や海面の変化を体感でき、天候によってはセーリングも楽しめます。
「ときめきビーチ」を散策して、手ぶらバーベキューを満喫! 地元ならではの厳選食材を頬張る
海洋センターからほど近い淡輪海水浴場、通称「ときめきビーチ」には、歩いて行くことができます。遊歩道が整備されているので移動もらくらくです。
ときめきビーチは、隣接する阪南市の「ぴちぴちビーチ」と並んで、大阪府内では貴重な海水浴場として知られています。海水浴期間の7〜8月は、家族連れを中心に多くの人でにぎわい、海の家も出店。春から初夏にかけては潮干狩りを楽しめます。
天気が良ければ関西国際空港と連絡橋、さらに明石海峡大橋まで見られる眺望の良さも魅力。砂浜にはビーチバレーのコートが常設されており、誰でも気軽に楽しむことができます。
波打ち際を歩いたり、貝殻拾いを楽しんだり……自然の中で過ごす時間で、2人も癒されている様子でした。
台湾も海に囲まれていますが、日本の海はやっぱりきれいですね。今度来るときは、サンダルを持ってこなきゃ!(笑)
ビーチにはバーベキューができる区域が設けられています。指定エリア内で、マナーを守って楽しみましょう。
今回は、地元の飲食店「発酵と日本酒 いちご屋」さんに出張手ぶらセットを注文。指定した場所と時間に合わせ、必要な機材やテーブルをセットしてくれます。
メインのお肉は、岬町産のイノシシ肉と、大阪を代表する黒毛和牛「なにわ黒牛」。町内で水揚げされたタイとアオリイカ、近隣地域で無農薬栽培された野菜など、ご当地ならではのラインナップです(写真は2人前)。
いちご屋は全国の日本酒を取りそろえ、お酒に合う発酵料理を提供しています。自家製の発酵調味料と、地元食材を積極的に使用。食を通じた地域おこしを目指しています。そのこだわりは、バーベキューセットのおにぎりにも見られます。この日の具材は「サーモンのレモン塩辛」と「岬のタイの麹漬け」。食材や調理法は季節に応じて変えているそうです。
炭のセットと火おこしもお任せなので、スムーズにはじめられます。色鮮やかな食材が網の上に並びます。
焼きたてを口に運ぶと思わず笑顔に。洪さんは「台湾でもイノシシは食べるけど、このお肉はしっかりと肉の味がするし柔らかい」と驚いた様子。𠮷積さんも「全然臭みがなくて、甘みを感じます」と話していました。
「台湾も日本も、食べ物がおいしいところは共通していると思います。でも今日いただいたものは、ここに来ないと食べられない食材ばかりですよね」と感動する洪さん。グルメ好き、旅行好きな夫婦の心もしっかりキャッチできたようです。
目の前に広がる海を見ながら、地元の旬の味覚をいただく、ぜいたくな時間になりました。
買い出しや準備、片付けの手間がかからないだけでなく、プロならではの味を楽しめてうれしかったです。
私たちにとって岬町は、まだ知らない「もうひとつの大阪」でした。関空からも近いので、台湾に帰る前にもう一日遊べる町として、友だちにも勧めたいと思います。
発酵と日本酒 いちご屋 BBQセット
- 食材費:5,500円(税込)/人
- レンタル使用料:3,000円(税込)/人
- シェフ出張プラン:20,000円(税込)/件
- 申込方法:電話、公式LINE、公式InstagramのDMのいずれかでご予約ください
眺望抜群!旬の料理の宿「龍宮館」で旅の疲れを癒す
せっかくなら、ゆっくりと岬町を満喫したい! という方にオススメしたいのが明治37年創業の「夕陽の宿 龍宮館」。海を見下ろす高台の上に位置し、方角によって朝日を楽しめる部屋、夕陽を眺められる部屋があります。季節ごとに変わる、地元で採れた魚をふんだんに使った料理でもてなしていただけます。
「百選」に輝く夕陽に包まれながら、一日を振り返ろう
岬町の夕陽は「日本の夕陽百選」に選ばれており、中でも長松海岸からときめきビーチまでの一帯は夕陽スポットとして知られています。また、岬町は大阪府内で唯一自然海岸が残っている場所です。自然に抱かれる気分に浸りながら一日を振り返るのも、非日常なひとときです。
食・自然・歴史探訪と様々な見どころをもつ岬町。“隠れマリンリゾート”としてのポテンシャルをまだまだ感じます。大阪市内からでも気軽に訪れることができるので、旅先リストに入れてみてはいかがですか?
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【DeepExperience】関空すぐ!美しい海と港町を満喫するサイクリング&マリンアクティビティ in 岬町
- 関西国際空港から約35分!岬町の海と山が織りなす絶景ルートを自転車で自由に楽しめます。
- 漁師町や古代の遺跡を巡るガイド付きツアーで、学びと感動を提供。
- プロの案内による安心のマリンアクティビティは初心者でも気軽に楽しめます。
- 新鮮な地元食材を使った海鮮料理やBBQで、岬町ならではの味わいを堪能できます。
- 夕日スポットなど、写真映えする絶景とともに、思い出に残る体験をお届けします。
※本記事は「しっとんか大阪」から移行したものです。掲載内容は2024年12月時点の情報であり、現在とは異なる場合があります。最新の営業状況や詳細は、各店舗・施設の公式サイトなどでご確認ください。
Photo:前田和泉
Edit:トミモトリエ
Direction:人間編集部